作曲
宮田泰輔・宮坂遼太郎
作詞
宮坂遼太郎

 

思い立ったのは15時 傾きかけた陽の合間を縫って

ひとり自転車飛ばすショート・トリップのスタートは突然

くすんだ赤いボディ いつからの付き合いかは忘れちゃった

ダサい走りはしない ブレーキはちょっと変な音するけど

 

坂道 もっともっと飛ばしてく

万華鏡みたいに まわるスポーク

どこまでも連れて行ってよね

 

あつい風私を追い越してく 摂氏32℃とろけそうになるけど

かげろうの上を飛び越えてゆくよ 家が遠ざかってく

 

飲んだばかりのサイダー 見てるそばから蒸発してゆく

ゆっくり太陽が落ちる ちょっと見ないうち熟れすぎて食べれないや

 

くすんだ道も 色めき立って

とめどない瞬間 ギュっとつかまえて

空に弧を描く大遠投

 

あつい風わたしを追い越してく 流れてゆく滝の汗のような

溢れかけの心を止めておくのは もったいないんじゃない?

 

こっそりシャボン玉を吹いた

涼しくなった風にゆられる

七色の球 ねえ止まらないで

 

アスファルトの焦げたような匂いが6時の鐘の音に立ち上る

いつまでも跳ね回っちゃいられないことなんてもう ほんとはわかってる

 

この線香花火の最後の火の玉が落ちるような空の色が遂に変わる

その時まではずっと眺めていよう